「食」からはじまる笑顔とからだ研修会&料理教室を開催しました

本年度は、農水省の補助事業「健康な食生活を支える地域産業づくり」の活動をしておりますが、寒じめほうれん草の栽培が盛んな久慈市に置いて、寒じめほうれん草を中心とする食の研修会&料理教室を開催いたしました。

まずは代表の宮田から「目から始まる*アンチエイジング」と題して、今回は特にも寒じめほうれん草の産地ということもあり、寒じめほうれん草と目の関係から、アンチエイジングに至るまでお話をいたしました。

会場は多くの人が集まり、熱心に聞いておられました。

また、久慈市民を対象に行った食事調査の結果を紹介しながら、管理栄養士の臼井よりどういったものが不足しているのか、摂りすぎているのか、どういった食材を食べたらよいのかお話をいたしました。

そののち、場所を料理実習室に変えて、ロレオール田野畑の伊藤シェフより野菜をふんだんにとれるスープの作り方を教えていただきました。

今回は用意した食材ですが、伊藤シェフとしては
「冷蔵庫の余りものを使って」
と、食材を無駄にしない料理方法を教えていただき目から鱗状態でした^^

皆さん、熱心に聞き入り、早速家で活用します!との声も。

今回は食生活改善推進員や栄養士など食に関わる人たちにお話をしたので、その後皆さんから伝わっていけばいいなと思います。

文責:事務局 渡邉

岩手の機能性食品青果物の価値を知る:開催しました

「岩手の機能性食品青果物の価値を知る~農家さんが作っている機能性食品~」開催いたしました。

代表宮田から「もう一度食について考える」

岩手県生命工学研究センター部長、矢野先生から「機能性食とは」

薬剤師・杉田さんから「薬剤師は食をどのように語っているのか」

野菜ソムリエ協会理事長・福井栄治氏より「儲かる農業」

久慈市の寒じめほうれん草農家さんを交えてシンポジウム


消費者庁の機能性表示食品は健康食品関連企業のひとり勝ちの状態。一つの成分が一定の基準を超えているなら健康増進に寄与するという考えが基本の制度は100%納得できないけれど、寒じめほうれん草の丸ごとの健康価値を表現できるひとつの戦略なら、農学基礎研究、農家さんの努力と技術、すべて結集して届け出まで牽引していくことがミッションです。

ただし!価格に反映されなければ届け出の意味は無し、その点を野菜ソムリエ協会理事長の「儲かる農業」が表現してくださいました。

会の運営などは事務局の渡邉さんが全て実施。

司会進行は野菜ソムリエ上級プロの小原薫さんでした。

岩手の機能性食品;青果物の価値を知る 講演会開催します。

基調講演は日本野菜ソムリエ協会理事長:福井栄治氏による「儲かる農業」

講演1:もう一度「食」について考える 医師・野菜ソムリエ上級プロ 宮田恵

講演2:機能性食品とは 岩手生物工学研究センター 矢野明

講演3:薬剤師からみた食からの治療アプローチ 薬剤師 杉田深雪

シンポジウム 岩手県発祥「寒じめ栽培ほうれん草」の機能性表示にむけて

申し込み先;FAX  019-681-1800,  mail  info@iwate-minceur.com

H29年度農水省補助事業健康な食生活を支える地域産業づくり推進事業

寒じめ栽培技術は岩手県発祥の技術です。それを用いた寒締めほうれん草は寒さにあたるほどフラボノイドは増加、またルテイン濃度も高いことが、これまでの多くの研究成果から判明しています。

 

今年度は農水省の補助事業で健康都市づくり支援の事業の採択を受け、主に岩手県久慈地区で事業を展開しています。岩手県の機能性食品活用研究会と協力しあいながらの運営となっています。

 

6月にシンポジウムの共催

 

8月から久慈市の市役所職員様、久慈市市内の金融機関、事業所の方々への講義そして食事調査を行いました。ほうれん草だけでなく、健康維持のために食の多様性が大事であることも同時に啓蒙しています。

 

播種前の農家さんの説明会に出席

 

1028日は岩手の機能性食材青果物の価値を知る~農家さんがつくっている機能性食品~の講演会を予定しています。貴重講演は日本野菜ソムリエ協会理事長様の「儲かる農業」。やはり価値づくり➡農家さんが潤う➡後継者が出てくる。

 

経済の流れも大事です。

札幌で岩手県の山葡萄原液を紹介しました。

札幌で「ワイルドベリー」としての山葡萄をPR

 

新しいハスカップの魅力を語ろう(2017320日札幌エルプラザ4Fで開催)にて岩手の山葡萄をPRしてきました。

 

北海道厚真町の農家さんを訪ねたのが20167月。札幌在住の野菜ソムリエプロ吉川さんのお計らいでした。

 

山口農園の山口さんは幼少期、自生するハスカップを母の命令で食べて美味しいも株に印をつけてくるように(一株100円の報酬だったとか)いわれ、小遣い欲しさに頑張ったとか。のちにその選抜されたハスカップを品種登録したのも、農場を引き継いだ山口さん本人です。

 

自生する山葡萄を選抜し栽培する岩手の農家さんと共通です。そしてワイルドベリーはアンチエイジング食材。経験的に不老不死の実とされたハスカップ、滋養のために飲まれてきた山葡萄。ここでも大いなる共通事項を感じていて、今回、ハスカップのイベントに参加させていただきました。

 

野菜ソムリエプロ吉川さんとの以前からの共通認識。貴重な食材の価値(今回はワイルドベリーの健康食材としての価値)を語り、そして「売る」という段階で価値を反映させること、そしてその結果、農家さんや地域がどのように変化していくのか考えるべき。

 

野菜ソムリエ協会理事長のブランディングやフードツーリズムの講義

ハスカップ生産者、山口さんから栽培の歴史と現状。

札幌在住の薬剤師、北大の研究員でもある中村先生からハスカップの機能性研究の概要報告(325日に厚真町で研究報告詳細の講演会予定とのことでした)。

 

「健康への寄与」の表現は、栄養性機能性の研究を理解する基礎知識が不可欠です。経験的な事実、そしてあふれるネット情報やコマーシャル。語る方も聞く方も〇〇は△△という成分を含んでいるので身体によい、ということで流しています。

 

そうなると△△という成分を含有した健康食品が売り出され、業者が利益を出す。類似の成分は別の植物でも作られていれば、なおさら輸入食材で間に合うのであれば利益率は高くなります。

 

結果、もともとの生鮮食品には思った以上の不可価値が出なくなることも考えられます。

 

山葡萄がその問題を抱えています。機能性は種子に多く含まれていますので、山葡萄搾りかすは産業廃棄物。山葡萄の機能性研究は県内のものはごくわずか。種子にレスベラトロールや低分子プロアントシアニジンが含まれているいう研究はなされたようですが、とはいっても輸入ものの葡萄種子での商品が利益率が高いので、種子は産業廃棄物のまま。地域での産業に結び付くわけではありません。もちろん山葡萄栽培農家さんの収益が増えることもありません。

 

葡萄でのプロアントシアニジン研究論文は沢山でていますので、それを使用して、あたかも山葡萄で研究調査がなされたかのように、山葡萄商品の購買を誘導しているサイトもあるようです。

 

中村先生の研究結果をどのように地域創生に役立てるのか?

 

「ハスカップは女性の加齢のカーブを緩やかにする」この理由を25日の中村先生の講義を聴講された方々がどれだけ理解できたのか?ちょっと気になるのでした。

岩手県の山葡萄原液4種を試飲していただきました。18名の方がアンケートに記載してくださいました。好みはそれぞれ。

1.山葡萄をご存知でしたか?
  知っている
知らない
2.どの山葡萄原液が好みですか?
1 (矢巾) 4
2 (九戸森の貴婦人) 6
3 (田野畑) 2
4 (八幡平こすず) 6
3.1本2000円~3000円の価格について
高い 5 (価値が解らなければ高い、とコメント)
妥当 7
安い 0
4.年代、性別
30代 1名 男性 5名
40代 9名 女性 13名
50代 6名
60代 1名
70代 1名

価格について、価値を知らなければ単なるジュースとして2000円/一本なら高いというお返事は、真摯に受け止めなければなりません。

今後、岩手県で機能性食の研究会が発足します。展開が楽しみです。