「Vegetable Sommelier Community」カテゴリーアーカイブ

岩手の野菜ソムリエコミュニティ

寒じめほうれん草フェスティバル 2025

R7年1月19日、北三陸道の駅にて寒じめほうれん草フェスティバルを開催いたしました。JA新いわて様の協賛とご協力のもと開催。久慈市長、JA新いわて常務さまのご参席を賜りました。

今回のテーマは「やっぱりすごいぞ寒じめほうれん草」美味しさだけでなく、健康食材としての価値を説明し、それが風土と農家さんの技術のたまものであることを強調いたしました。

来場者に県内5か所の寒じめほうれん草を試食してもらい、一番美味しいと思うほうれん草を選んでもらいました。

来場者に「甘い」だけではない、寒じめほうれん草の成分に裏打ちされたうま味やほろ苦さを理解していただけるように工夫しました。

第二部は大門ミチこと宮田恵による「人生100年時代地域の食材で元気に!」をテーマに、北三陸道の駅で販売されている、海藻、魚介類、野菜、果物、雑穀、豆などの栄養機能性について解説しました。生産者がいるからこその豊かな食文化です。

サグカレーを参加者やJAのスタッフ様へ

久慈地区のメンバーを中心に遠く県南地区からも集まり、一体となって仕事をしてくれました。さらに福島県からも2名の参加があり、会を盛り上げて下さいました。みなさん有難うございました。

イベントを通じまして生産者への感謝の気持ちが伝わりましたら幸いです。

しだみ(どんぐり)食文化 Part.2 「しだみにぎり」

今回は食の匠メニュー「しだみにぎり」のレクチャーです。

前回の講習でしだみの前処理を勉強しました。今回は本格的なあく抜きします。コトコトに煮ながら中央のざる部分から煮汁を捨て、さらに水を追加、途中あく抜きのための重曹を投入します。合計8回くらい繰り返します。

水切りをして「しだみあん」に。

米麹とまぜ、発酵させたもの。見栄えは悪いですが、これだけでも美味しく、滋味があります。

それを煮つめて水分を飛ばします。

それを手で形成して出来上がり。

今日の昼食は「地元食材使用、ほぼビーガン」の御膳でした。学びの多かった2回の講習会。今、あるものを工夫して食べて生きていく。野菜ソムリエコミュニティいわてのスローガンを再認識しました。講師の熊谷英美子先生に感謝申し上げます。

前回の記事 食育推進県民大会2024 | CUISINE MINCEUR

食育推進県民大会2024

昨年にひき続き野菜ソムリエコミュニティいわてはブースを出展しました。野菜クイズ、触って当てよう、重さ宛てクイズなどすべての年代の方に野菜を楽しんでもらいました。

となりのブースでベジチェックをしていましたが、野菜といっても種類は沢山。「科」ごとに色鮮やかな野菜を展示しました。

特に野菜クイズは昨年も大好評。一生懸命に考えて回答してくださいました。難問も用意。

広い岩手県、久慈と一関、遠野からもメンバーが駆けつけて良い仕事をして下さいました。

クイズに答えると野菜プレゼント。この企画に賛同し野菜を提供してくださいましたJA全農いわて様に感謝申し上げます。

前回のブログ

紫波町産業祭りへ参加 | CUISINE MINCEURhttps://iwate-minceur.com/blog/archives/1341

紫波町産業祭りへ参加

10月20日(日)におこなわれました紫波町産業祭りに野菜ソムリエブースを用意いただき参加しました。

日は野菜クイズを行いまして「野菜の旬クイズ」「野菜のタネ当てクイズ」「料理の基本クイズ」などを行いました。野菜のタネ当てクイズでは普段「苗」で購入している人が多く「種」を見たことが無く「何これ?」「全然わからん!」などの声が聞かれました。

9時から3時まで行われ合計78名の方が挑戦いただき盛況のうちに終了となりました。

しだみ文化継承「食の匠シリーズ4回目」

しだみ(どんぐり)を食する文化は縄文時代からありますが、岩手県の山中で暮らす方々にとっては、貴重な保存食として人々の命を支えてきました。食の匠である熊谷英美子さんから、しだみのトリセツについてご指導をいただきました。

まずはドングリを収集することから。通称ドングリは国内に14種類くらいあるといわれています。木を見てドングリかどうかは判断できますが、ドングリの種類が何かの判断は難しいです。岩泉町大川に向かいます。

こちらはコナラの木です。

今回はこの3種類を採取。左からブナ、コナラ、ミズナラです。

山中の道路の道端が意外と見つけやすく安心です(この時期、クマもドングリを狙っていますから安全に・・)。会場の伝承館脇のキャンプ場で沢山のドングリを採取できました。

拾ったドングリを水に入れると、実入りが悪いものは浮いてきます。それを取り除き、流水で3-4回洗います。

煮沸作業は鍋にドングリと水を入れ、沸騰してから15分間経過するまで。

ざるにあげて粗熱をとります。

次回は本格的なあく抜き作業になります。どんぐりを採取→洗浄→煮沸→天干し1週間のドングリを準備しておきましょう。11月17日開催を予定していますが、それまでに各自実施することを講師先生から課題を頂きました(動画の音量を上げて聞いて下さい)。

昼食はドングリ麺御膳。麺はもっちりして美味しい。地域で取れた野菜の天ぷら、キュウリとみょうがの酢の物、鱒タケの煮物、梅の甘酢漬け、雑穀とえごま入りのお結びでした。こころと身体に染み入ります。

自然の中にいるだけで元気になります。今回は宮古地域の食の匠の担当者も参加してくださいまして、野菜ソムリエの活動(食の匠メニューの継承活動)についてお話しました。