「Vegetable Sommelier Community」カテゴリーアーカイブ

岩手の野菜ソムリエコミュニティ

食育推進県民大会2024

昨年にひき続き野菜ソムリエコミュニティいわてはブースを出展しました。野菜クイズ、触って当てよう、重さ宛てクイズなどすべての年代の方に野菜を楽しんでもらいました。

となりのブースでベジチェックをしていましたが、野菜といっても種類は沢山。「科」ごとに色鮮やかな野菜を展示しました。

特に野菜クイズは昨年も大好評。一生懸命に考えて回答してくださいました。難問も用意。

広い岩手県、久慈と一関、遠野からもメンバーが駆けつけて良い仕事をして下さいました。

クイズに答えると野菜プレゼント。この企画に賛同し野菜を提供してくださいましたJA全農いわて様に感謝申し上げます。

紫波町産業祭りへ参加

10月20日(日)におこなわれました紫波町産業祭りに野菜ソムリエブースを用意いただき参加しました。

日は野菜クイズを行いまして「野菜の旬クイズ」「野菜のタネ当てクイズ」「料理の基本クイズ」などを行いました。野菜のタネ当てクイズでは普段「苗」で購入している人が多く「種」を見たことが無く「何これ?」「全然わからん!」などの声が聞かれました。

9時から3時まで行われ合計78名の方が挑戦いただき盛況のうちに終了となりました。

しだみ文化継承「食の匠シリーズ4回目」

しだみ(どんぐり)を食する文化は縄文時代からありますが、岩手県の山中で暮らす方々にとっては、貴重な保存食として人々の命を支えてきました。食の匠である熊谷英美子さんから、しだみのトリセツについてご指導をいただきました。

まずはドングリを収集することから。通称ドングリは国内に14種類くらいあるといわれています。木を見てドングリかどうかは判断できますが、ドングリの種類が何かの判断は難しいです。岩泉町大川に向かいます。

こちらはコナラの木です。

今回はこの3種類を採取。左からブナ、コナラ、ミズナラです。

山中の道路の道端が意外と見つけやすく安心です(この時期、クマもドングリを狙っていますから安全に・・)。会場の伝承館脇のキャンプ場で沢山のドングリを採取できました。

拾ったドングリを水に入れると、実入りが悪いものは浮いてきます。それを取り除き、流水で3-4回洗います。

煮沸作業は鍋にドングリと水を入れ、沸騰してから15分間経過するまで。

ざるにあげて粗熱をとります。

次回は本格的なあく抜き作業になります。どんぐりを採取→洗浄→煮沸→天干し1週間のドングリを準備しておきましょう。11月17日開催を予定していますが、それまでに各自実施することを講師先生から課題を頂きました(動画の音量を上げて聞いて下さい)。

昼食はドングリ麺御膳。麺はもっちりして美味しい。地域で取れた野菜の天ぷら、キュウリとみょうがの酢の物、鱒タケの煮物、梅の甘酢漬け、雑穀とえごま入りのお結びでした。こころと身体に染み入ります。

自然の中にいるだけで元気になります。今回は宮古地域の食の匠の担当者も参加してくださいまして、野菜ソムリエの活動(食の匠メニューの継承活動)についてお話しました。

「株式会社上小田代」圃場見学

令和6年8月4日、県央と県南のメンバーを中心に産地見学が行われました。訪問先は古く江戸時代からつづく米農家。立地は東北の山の中腹。いわゆる《中山間》といわれるような場所。農地は小さな田んぼが密集した地域。後世に残す。世の中により良い野菜を供給できる地域を目指し農業組合を作った事からはじまりました。お米主体の農業から野菜へすずこまトマト・きゅうり・大豆・トマトはその特長を生かした加工品、近年はホワイトコーン・生姜・ニンニクにも力を入れています。当日は伊藤社長、伊藤常務から成り立ち、農業生産法人から株式会社へと変わっていく過程なども教えていただきましたい。

訪問させていただいた時は「とうもろこし」の出荷作業に追われていました。

現在主力商品の「奥州ペルル」と「ドルチェドリーム」です。収穫作業は早朝から私たちが到着した時は選別作業中でした。

とうもろこしは二毛作なそうです。

そして加工品までと手がける範囲はますます広がっているようです。

最後に田んぼアートを見学して帰路に・・・・

自宅で美味しく頂きました。

今ある食材をごちそうに「鹿肉ジビエ料理」「つぼっこ」「イモダンス」

令和6年7月23日(火曜日)田野畑村道の駅調理室にて開催しました。

第一部はイタリア人シェフによる鹿肉ジビエ料理。道の駅の産直にある食材を組み合わせてメニューを組み立てました。

ロレオール田野畑の伊藤シェフから状態の良い鹿肉を調達

野菜ソムリエは青森県から2名、久慈地区から1名、一関から1名参加、その他道の駅スタッフも数名加わりました。

産直の「黒昆布」「ふのり」を使用した、滋養食となりました。

第二部は北三陸の伝統食の紹介。久慈市大川目の「つぼっこ」はまめぶの原型とも言われています。団子の中にはお砂糖をクルミが履いていて、とろみの効いた汁も甘く、ゆり根も入っています。当時は貴重なご馳走だったようです。野菜ソムリエの木村晴子さんが祖母から受け継いだお料理です。食の匠に認定されますようにメンバー全員で応援しています。

そして田野畑村に伝わるイモダンス。凍みイモの粉を団子や板状にして小豆汁に浮かべます。こちらも食の匠に認定されていますが、ご本人はお亡くなりになり、本日、料理を担当してくださった畠山和子さんに継承されることを願っています。

料理教室は前日入りして、道の駅隣の思惟創館に県内外の野菜ソムリエと宿泊。自分たちでお料理しワインを飲みながら語り明かしました。