しだみ文化継承「食の匠シリーズ4回目」

しだみ(どんぐり)を食する文化は縄文時代からありますが、岩手県の山中で暮らす方々にとっては、貴重な保存食として人々の命を支えてきました。食の匠である熊谷英美子さんから、しだみのトリセツについてご指導をいただきました。

まずはドングリを収集することから。通称ドングリは国内に14種類くらいあるといわれています。木を見てドングリかどうかは判断できますが、ドングリの種類が何かの判断は難しいです。岩泉町大川に向かいます。

こちらはコナラの木です。

今回はこの3種類を採取。左からブナ、コナラ、ミズナラです。

山中の道路の道端が意外と見つけやすく安心です(この時期、クマもドングリを狙っていますから安全に・・)。会場の伝承館脇のキャンプ場で沢山のドングリを採取できました。

拾ったドングリを水に入れると、実入りが悪いものは浮いてきます。それを取り除き、流水で3-4回洗います。

煮沸作業は鍋にドングリと水を入れ、沸騰してから15分間経過するまで。

ざるにあげて粗熱をとります。

次回は本格的なあく抜き作業になります。どんぐりを採取→洗浄→煮沸→天干し1週間のドングリを準備しておきましょう。11月17日開催を予定していますが、それまでに各自実施することを講師先生から課題を頂きました(動画の音量を上げて聞いて下さい)。

昼食はドングリ麺御膳。麺はもっちりして美味しい。地域で取れた野菜の天ぷら、キュウリとみょうがの酢の物、鱒タケの煮物、梅の甘酢漬け、雑穀とえごま入りのお結びでした。こころと身体に染み入ります。

自然の中にいるだけで元気になります。今回は宮古地域の食の匠の担当者も参加してくださいまして、野菜ソムリエの活動(食の匠メニューの継承活動)についてお話しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください