7月19日エスポワール岩手で開催され、岩手の食材で毎日キュイジーヌマンスールが共催しました。
7月19日エスポワール岩手で開催され、岩手の食材で毎日キュイジーヌマンスールが共催しました。
2月に入って雪降りがひどい岩手・盛岡です。
去る2月5日6日の両日、東京と大阪に置いて野菜ソムリエの方々向けに「健康生活に役立つ青果物の機能性栄養学~寒じめほうれん草の機能性と食べ比べ~」と題したセミナーを開催いたしました。
野菜ソムリエの方々は、食への関心も高く、また料理教室や講座などを開催しているので、その先の方々までお伝えいただければと思い、開催いたしました。
3部構成で、
1部は「機能性食品とは?」というテーマで岩手県生命工学研究センター部長・岩手大学農学連携大学院・客員教授の矢野明先生より機能性食品に関するお話をしました。
2部は「医療サイドから見た健康生活に役立つ機能性栄養学」と題して、医師でもあり野菜ソムリエ上級PROである宮田恵先生より、医療の視点から食に関するお話をいたしました。
最後は、機能性が高いと言われている「寒じめほうれん草」の食べ比べをしました。
今回は3種類(岩手県が2つ、他県産が1つ)の寒じめほうれん草を用意して、生と茹でた状態で食べ比べしていただきました。
真剣に味わっている受講者の皆様。
評価が東京と大阪で分かれたのが興味深かったです。
講演内容はとても濃く盛りだくさんではありましたが、皆さんとても集中して聞いており、時間もあっという間に過ぎてしまった感じでした。まだまだ聞きなれない「機能性食品」に関する基礎知識から、医療を食から考えたり、実際に味わってみたり。
是非、ここで得た知識をさらに広げていただけると嬉しいです。
2日間開催しての感想は、思った以上に東京でも大阪でも
「寒じめほうれん草」を見ることも買うことも出来ないということを実感しました。野菜ソムリエの皆さんでも、なかなか手にできないということを聞き、多くの人にもっと届けなくちゃと思いました。
寒じめほうれん草の時期も、あとわずかです!
文責:事務局 リサ
昨年6月に創立された「岩手農林水産物機能性活用研究会」の2回目の会合と、セミナーをCUISINE MINCEURも共催として1月19日に開催されました。参加者は50名ほど。
研究会のこれまでの活動と今後の活動を共有いたしました。
その後、機能性活用セミナー「野菜の機能とその活用」ということで、はじめに岩手県農林水産企画室の照井企画課長より「健康機能に着目した今後の岩手県農林水産業の方向性」のお話をしていただきました。
岩手を含め、北東北は平均寿命も健康寿命も全国に比べると低い状態。そこをなんとかしなくてはいけないということと、「幸せ」と感じられるための政策を今後行っていく方向性を共有いただきました。
また、CUISINE MINCEUR代表の宮田は「美味しさと健康 寒じめほうれん草の魅力」ということで、寒じめほうれん草を中心に、食を通じた健康について医学的観点からもお話をしました。
最後に、太子食品工業株式会社の齋藤様より、「機能性表示食品で大豆もやしの価値を伝える」という題目で、機能性表示食品の登録に至るまでのお話や、大豆食品の可能性についてお話をいただきました。
どれもこれも、興味深いお話で、時間が足りなかったようにも思います。
その後、情報交換会と試食会ということで、寒じめほうれん草の食べ比べや、太子食品さんの商品を食べながら交流いたしました。
岩手ではまだまだ機能性表示食品の認知度は低いかもしれませんが、今回集まっていただいた方々から少しずつ広まっていけばと思います。
生鮮食品3番目の登録を目指している寒じめほうれん草を筆頭に、素晴らしい食材が体にもいいということを多くの人に伝えられるように引き続き取り組んでまいります。
文責:事務局渡邉
本年度は、農水省の補助事業「健康な食生活を支える地域産業づくり」の活動をしておりますが、寒じめほうれん草の栽培が盛んな久慈市に置いて、寒じめほうれん草を中心とする食の研修会&料理教室を開催いたしました。
まずは代表の宮田から「目から始まる*アンチエイジング」と題して、今回は特にも寒じめほうれん草の産地ということもあり、寒じめほうれん草と目の関係から、アンチエイジングに至るまでお話をいたしました。
会場は多くの人が集まり、熱心に聞いておられました。
また、久慈市民を対象に行った食事調査の結果を紹介しながら、管理栄養士の臼井よりどういったものが不足しているのか、摂りすぎているのか、どういった食材を食べたらよいのかお話をいたしました。
そののち、場所を料理実習室に変えて、ロレオール田野畑の伊藤シェフより野菜をふんだんにとれるスープの作り方を教えていただきました。
今回は用意した食材ですが、伊藤シェフとしては
「冷蔵庫の余りものを使って」
と、食材を無駄にしない料理方法を教えていただき目から鱗状態でした^^
皆さん、熱心に聞き入り、早速家で活用します!との声も。
今回は食生活改善推進員や栄養士など食に関わる人たちにお話をしたので、その後皆さんから伝わっていけばいいなと思います。
文責:事務局 渡邉
北リアスの食を食べて支援する会を12月6日神田なみへいにて開催しました。定員を上回る方々に参加していただき心から感謝申し上げます。
北リアス地域とは三陸鉄道北リアス線の走る場所で、北上山地から流れ込んだ養分に富む水が流れ込む北部陸中海岸、親潮と黒潮がぶつかる世界三大漁場でもあり、豊かな食材に恵まれた宝箱のような場所です。
まさしく土地の優位性。山葡萄の生産も多い場所です。
この場所が台風10号の被害にあい大変な状況が続いています。岩泉町の復興はまだまだですし、短角牛の生産者はこの冬をどのように乗り越えようか、眼前のことで精いっぱいの状況です。
まずは山葡萄原液・ワイン6種の飲み比べ。
1. 矢巾町(やま採り選抜)
2. 九戸村森の貴婦人(山採り選抜)
3. 九戸村森のしずく(交配種)
山葡萄ワイン
1. 岩泉町宇霊羅甘口(交配種:くずまきワイナリー)
2. 辛口( 同上 )
3. 九戸村陽のしずく(山採り選抜:山形県ぶどう酒メーカー)
山葡萄原液は明らかに普通の葡萄ジュースとは味の広がりが違います。
山葡萄ワインは奇跡的に水害を逃れた岩泉町の貴重なワイン2種。くずまきワイナリーで醸造、甘口は醸造を中断しアルコール度数8%にしたもの。辛口は醸造をひっぱり12%程度にしたもの。そして九戸村の陽のしずくは山形県のブドウ酒メーカーで醸造した度数8%のワイン。
お料理も北リアスの食材をふんだんに使用した、素晴らしいメニューの数々。結構、健康的なメニューになりました。
前菜は南部一郎かぼちゃのペーストを使用したメニューや熊本県の食材も使用されたアラカルト。ワカサギの天ぷら。
安家地大根を薬味にした蕎麦。
北リアスの蒸し&グリル野菜。寒じめほうれん草、砂糖かぶ、安家地大根、南部一郎かぼちゃ、山芋。どれもこれも味わいがしっかり出ていて、素材はともかくとして料理人のお野菜の取り扱いの繊細さが出ていました。
水ダコのカルパッチョ。タコの旨みと野菜がじつによく調和。
短角牛のグリル。肉の味がしっかり。付け合わせのお野菜も個性的。北リアスのオリジナリティが出ています。
ウニ味の海鮮鍋と雑炊。良い味がしっかり出ていました。
デザートは盛岡リンゴ、田野畑産キウイフルーツ。
こうしてみると超豪華版で健康的なメニューでした。
厳しい自然環境だからこそ生産できる食材のすばらしさ、そのなかで過酷な作業をしている生産者に改めて敬意を抱くのでした。地域交流という言葉より東京と地方の共存です。それはいのちの営みとか循環を考えるとごくあたりまえの概念。
この視点で食からの健康を語り、そして生産者とのつながりを大事にしている岩手の食材で毎日キュイジーヌマンスール。今後もたゆまずに推進してまいります。
平日にもかかわらず沢山の方々に参加していただきましたこと感謝申し上げます