平成30年度NPO等による復興支援事業報告
「世界でここだけ田野畑ワカの価値創造」というテーマで9か月間活動を行いました。
1.田野畑村で生産されるワカメの特徴(なぜ世界一なのか)を学術的に説明できるように知見を深める。講師を招聘して勉強会を開催。
2.養殖の過程を一般にもわかりやすく説明するために動画を作成。フロム岩手に依頼し完成しました。H31年6月開催予定の三陸国際ガストロノミー学会で上映する予定です。
3.わかめ養殖者、住民の方々が田野畑ワカメのすばらしさを再認識するための勉強会の開催。他の産地のワカメとの食べくらべなどを行い、田野畑ワカメがいかに風味が優れているかを体感しました。
田野畑中学校では全校生徒を対象に田野畑ワカメについて、専門家からの講義を開催。
4.これまで不明瞭であった田野畑ワカメの価格をあげる。このための通販サイトを設ける。
パッケージデザインも皆で意見を述べ合い選定する。
5.田野畑ワカメの魅力を伝える冊子を作成する。学術、歴史、食文化、健康情報などの内容を掲載している。
地元のワカメ伝統食を漁協女性部の方々と再現し冊子で紹介している。
3月30日にロレオール田野畑で動画上映会を開催。組合長から今年度のワカメ養殖の現状をお聞きした。
海水温の上昇、潮の流れ、食害などの影響が重なり、収量は大きくダウンしてしまった。これは三陸全体でも同様であり、養殖技術を経験と勘だけに頼らないものとして確立していく必要があると再認識する。昨年度、田野畑ワカメ収獲見学に参加したスローフード会員の方々も、再度この会に参加してくださった。価値の違いの分かる方々からの評価は有難い。養殖者の収量アップ、価値創造、流通の課題を丁寧に解決していく、などを共有した。
来年度も活動を継続したいと思っています。