レタスたっぷり雑穀混ぜご飯 他2品

忙しい毎日でも食からの健康管理は自分でお料理することが基本です。ちょっとした工夫でもしっかりメニュー。よく噛み、唾液をたくさん分泌して、弱りがちな夏の胃腸を守りましょう。抗酸化ビタミン(C,E,β-カロテン)をたっぷり含んでいます。

宮田夏メニュー(エネルギー:502kcal・たんぱく質:26.8g・脂質:13.2g・炭水化物:69g・塩分2.5g・食物繊維:9.1g・ビタミンC:150㎎・ビタミンE:7.1㎎・β-カロテン当量1582μg)

レタスたっぷり雑穀混ぜご飯

勤務後、帰宅してお米をとぐのは大変。かといって夏場は炊飯器にといだお米を放置もしておけません。玄米ご飯は再加熱でもべたつきが少なく、朝に炊き冷ましてから冷蔵庫に保管しておけば、帰宅後時間に余裕がでます。

材料2名分

  • 玄米0.7合
  • 紅大豆20g(豆なら何でも)
  • 粟10g
  • レタス60g
  • 卵1個
  • サラダ油少々
  • しょっつる(あるいはナンプラー)少々
  • スプラウト少々
  1.  玄米、豆、粟は洗って六時間以上水につけてから炊き上げる。
  2. レタスは洗ってキッチンペーパーで水分を丁寧に吸い取る。
  3. スクランブルエッグを作り皿に取っておく。
  4. 同じフライパンに玄米ご飯を入れて加熱する。混ぜる感覚で加熱する。しょっつる(あるいはナンプラー)小匙1を加えて混ぜ、スクランブルエッグをザクッと混ぜ合わせる。加熱を止めレタスを混ぜ合わせる。
  5. 皿に載せスプラウト少々をちらす。

 イカ・玉ねぎ・トマトのガーリック風

材料2名分

  • イカ120g
  • 玉ねぎ120g
  • トマト120g
  • ニンニクひとかけ
  • オリーブオイル小匙1
  • 醤油、酒、少々
  1.  イカ胴体は1cm位の幅に切り、醤油と酒に漬けて冷蔵庫に入れておく。
  2. トマトは湯むきして皮を取り除く
  3. 玉ねぎ、ニンニクをスライスしてフライパンにオリーブオイルを入れて中火で焦がさない様にゆっくり炒める。透き通ってきたらイカを入れて炒める。イカの調味料だけ仕上げ、あら熱が取れてからカットしたトマトを混ぜ合わせる。

 カラフル夏野菜のゴマ和え

  • パプリカ大一個
  • サヤインゲン120g
  • 白ゴマ大さじ1
  • ポン酢小匙1
  1. パプリカは丸ごとオーブンで15分加熱する。あら熱が取れたらタネ、ヘタを取り除きスライスする。
  2. インゲンは茹でて適当な長さに切る。材料を全て混ぜ合わせる。

 

野菜を美味しい料理するためには下ごしらえがとても重要です。夏野菜の代表、未熟果実野菜は皮を取り除くと口当たりも味も格段にアップ。野菜が苦手な方も抵抗なく食べられます。

認知症と食からの予防

「認知症」とは老いにともなう病気の一つです。アルツハイマー病や脳血管障害により脳の細胞が死ぬ、または働きが悪くなることによって、記憶・判断力の障害などが起こり、社会生活や対人関係に支障が出ている状態が持続する場合をいいます。

アルツハイマー病は脳神経細胞や脳血管壁にアミロイドβ―蛋白が沈着することにより、脳神経細胞死や機能障害が起こるとされています。ただしアミロイドβ―蛋白の沈着の量と認知症の重症度は必ずしも相関はないようです。脳を守る生活習慣(食事・運動・生きがいをもつ)を実践することが今のところ最も確実な予防法です。

食からの予防については伝統的地中海食にアルツハイマー病の予防効果が認められています。新鮮な野菜果物、豆類、魚類、オリーブオイル、赤ワインなどが具体的な食材です。抗酸化(レシピ夏号)、抗糖化(秋号)、脂質バランス(冬号裏面)においても、すぐれた食事スタイルです。特に魚に多く含まれているω-3脂肪酸(DHA,EPA)はアミロイドβ-タンパクの凝集抑制、脳微小循環の改善、脳神経細胞の膜安定化など、アルツハイマー病ほか精神・神経疾患の予防に役立つことが確認されています。日本の野菜は生産方法や品種改良により近年、栄養価の低下が言われています。旬の食材や味や香りの強い野菜(薬味・ハーブ、在来作物など)を毎日の食卓に取り入れて補いたいものです。また赤ワインポリフェノール、お茶のカテキンやクルクミンにも予防効果を示す研究結果が多数存在しています。

脂質バランス

脂肪は1gあたり9Kcal で効率の良いエネルギー源ですが、構成単位である脂肪酸の摂取バランスによって身体への影響も異なります。脂肪酸には飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸(ω-3 脂肪酸/ ω-6脂肪酸)などがあり、食材によって含まれる脂肪酸の量や質に差があります。

  1. アンチエイジングやアルツハイマー病予防に魚食からのω-3摂取が推奨されています。魚の種類によってω-3の量も大きく異なりますが、サバ、サンマ、アジ、イワシなどの青身魚を1日1回(ω-3のEPA/DHA 1g-2g)いただく事で充足できます。エゴマ油やアマニ油に豊富なω-3(α-リノレン酸)は、一部がEPA/DHAに代謝変換されます。
  2. 脂質代謝を良好に保つためには脂質バランスが重要です。飽和脂肪酸(肉・バターに多い):一価不飽和脂肪酸(オリーブ油など):多価不飽和脂肪酸(魚類、植物性油など)を3:4:3の比率で摂取する必要があります。
  3. 気管支喘息、アトピー、炎症性腸疾患などの慢性炎症性疾患、ほか老化も炎症のプロセスと言われており、これらの食事療法は脂質バランスを改善することが重要なポイントとなります。 ω-3とω-6は代謝酵素が共通しており、ω-6(サラダ油などに多い)の過多摂取により、ω-3 / ω-6のバランスがくずれると、炎症促進物質が産生されやすくなります。

 

レシピ冬号が出来ました。

年4回作成の予定で進めておりましたレシピ集ですが冬号が完成しました。

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今回は認知症を食から予防するための知識、それから脂質バランスです。野菜の情報については、寒じめほうれん草の正しい定義とアンチエイジング食材としての知識を掲載しています。

伝統野菜は住田町の坂本赤カブです。山葡萄ジュースについても情報ありますので今回は密度が濃い内容となっています。

県内医療機関、大阪と奈良の歯科医院にも置いていただいています。見つけたらお持ち帰りくださいね。

まずは医療職の方々に美味しい!と健康的な価値(治療的な価値)はオーバーラップすることを知っていただきたいですね。

【食材紹介】黒米

人の体は食べたもので成り立っているので、何を食べるかは健康にはとっても大切なことですよね。
その食材が生産される時期や、場所、過程などによって味も栄養も異なりますが、ここでは一般的な食材の効能などをご紹介していきます。

今回ご紹介するのは「黒米」。
「紫黒米」や「古代米」ともいわれるもので、白米と一緒に炊くとお赤飯を炊いたような綺麗な色になりますね。

普通の白米に比べて、栄養が豊富で、特に黒い色素である「アントシアニン」は動脈硬化を予防し、発がんの抑制に関係する抗酸化作用に加えて、眼精疲労や視力回復も期待が出来ます。また、弱った脾臓や胃の機能を高める作用があり、食欲不振、消化不良、疲労などの症状の改善にも効果が期待できます。

民間の言い伝えでは、皮膚を滑らかにし、髪の毛は黒くなり若返り効果があると言われています。
黒色食材には若さをキープするための栄養素がたっぷり入っていると言われるので、白米と一緒に炊くなど日常的に取り入れたい食材ですね。

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↓いわてS-FARMでは農薬不使用の黒米を販売しています
http://s-farm.jpn.com/shop/products/detail.php?product_id=52

野菜の学校で岩手の伝統野菜を紹介

格式のある講座で講師を務めさせていただきました。

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スタッフの方がすでに岩手入りして産地の視察や食材調達をされていました。

 

岩手のDNA、岩手で教育を受けて、岩手で地域医療に携わり、子育て、介護、スローフード&野菜ソムリエ活動からの視点で、人の暮らしの目線からの画像を沢山提示してちょっとしたドラマ仕立てで講義をさせていただきました。食材は背景に人の暮らしがあれば立体感が出ます。

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二子里芋(北上)、暮れ坪かぶ(遠野)、地うり(岩泉)、安家地大根(岩泉)、阿房宮(久慈)、雑穀(軽米)を紹介。まぼろしの野菜として早池峰菜、琴畑かぶも。

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日本大学の川手教授(スローフード岩手顧問)が学術的に補足講義をしてくださいました。感謝です。

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大根の食べ比べ

安家地大根、赤城しぐれ、板垣だいこん

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そして今日のテーマ食材のお料理の数々。

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参加者に秋号レシピをお持ち帰りいただきました。

 

皆さん、それぞれの食の領域で活躍されている方々でしたので、良い出会いが沢山ありました。

それから岩手県の雑穀は国内生産のほとんどをまかなっています。9割が輸入品、雑穀の売り上げは伸び悩み、国内生産の主要県岩手県では減反を余儀なくされています。

購入して支援、強調しました。